広告レポートのテンプレート|月次報告に必要な項目と記入例
まず複製する、月次レポートの一ページ目
月次報告を作るときは、まず次の七行を新しいシートへ複製します。詳細ページから作るより、判断に必要な空欄を先に見つけられます。
| 項目 | 記入する内容 | 記入例 |
|---|---|---|
| 対象 | アカウント、期間、取得日時 | 指名・一般検索、8月1日〜31日、9月2日取得 |
| 目的 | 広告で支える事業成果 | 法人向け問い合わせの獲得 |
| 総合評価 | 目標に対する結果を一文で | 成果件数は目標内、CPAは上限を超過 |
| 主な変化 | 説明すべき事実を二、三点 | 一般検索のCPC上昇、LPのCVR低下 |
| 要因候補 | 根拠と確信度 | 検索語句構成の変化を確認中 |
| 次月重点 | 優先して試すこと | 除外候補確認とフォーム点検 |
| 判断事項 | 顧客に決めてほしいこと | LP改修日程と制作担当の確定 |
総合評価を赤、黄、緑だけで終わらせると、判定基準が伝わりません。「成果件数は目標比103%、CPAは上限比112%」のように根拠を添えます。少数件の場合は、一件の増減で比率が大きく動くことも注記します。
すべての媒体指標を同じ厚さで載せる必要はありません。本文はクライアントが判断する内容へ絞り、広告別や検索語句別の詳細は付録へ回します。なぜこの順番にするかを含めて設計したい場合は、伝わる広告レポートの作り方を参照してください。テンプレートを使った後の読み取り順は、広告レポートの見方で確認できます。
記入は「事実→確認→評価→行動」の順に進める
最初から総合評価を書こうとすると、先月の文章や担当者の印象に引っ張られます。まず対象期間と取得日時を固定し、目標と実績の差、変化した内訳、当月の施策を記入します。
次に、広告主側のセール、在庫、営業体制など、管理画面だけでは分からない事情を確認事項へ置きます。確認済みの事実と未確認の候補を分けてから、総合評価と次月重点を書きます。
最後に、クライアントが承認することと、運用担当者が持ち帰ることを分けます。空欄が残った場合はAIに推測させず、誰へ何を聞くかを書いてください。
KPI表には、目標・実績・比較・定義を並べる
KPI表の基本列は、指標名、目標、当月実績、前月実績、差、評価、注記です。媒体ごとに名称が似ていても計測定義が違う場合は、同じ行へ無理に合算しません。
| 指標 | 目標 | 当月 | 前月 | 評価欄に書くこと |
|---|---|---|---|---|
| 広告費 | 案件別に設定 | 実績値 | 比較値 | 予算進捗、残日数、税の扱い |
| 成果件数 | 案件別に設定 | 実績値 | 比較値 | 数えるアクション、計測元 |
| CPA | 上限または目安 | 実績値 | 比較値 | 件数が少ない場合の注意 |
| CTR | 参考値 | 実績値 | 比較値 | 広告、配信面、検索語句の内訳 |
| CVR | 参考値 | 実績値 | 比較値 | LP、端末、フォーム、計測変更 |
Google広告のレポートエディタでは、行や列、表、グラフ、フィルタを選び、レポートを保存・共有できます(Google広告ヘルプ「カスタム レポートを作成する」)。媒体側で取得条件を保存し、その条件名や取得日時をテンプレートへ残すと、翌月の比較が安定します。
取得作業と確認工程を分けて整える場合は、広告レポートを自動化する方法のフローを使えます。数字が自動で入っても、指標定義と取得時点の確認は残します。
比較期間は案件の季節性に応じて選びます。前月比だけでなく、曜日数をそろえた直近期間や前年同月が適切な場合もあります。都合のよい比較だけを採用せず、選んだ理由を注記します。
コメント欄は、事実・候補・確認・行動に分ける
一つの長い段落へ結果と提案を詰め込むと、どこまで確認済みか分かりません。次の四欄へ分けます。
| 欄 | 記入例 |
|---|---|
| 事実 | 一般検索のCPCが前月比で上昇し、クリック数が減少した |
| 要因候補 | 競争環境と検索語句構成の変化が候補。入札変更の影響も確認する |
| 確認事項 | セール終了後の問い合わせ品質を営業側へ確認する |
| 次の行動 | 高費用の検索語句を精査し、承認後に除外候補を反映する |
記入例の数値や要因をそのまま自社へ流用しないでください。事実には自社の元データ、要因候補には施策履歴や追加分析が必要です。情報が足りなければ、コメント欄を埋めるより確認事項へ移します。
文章の最後には、次回確認日を入れます。「改善する」だけでは終わりがないため、「反映から二週間後に費用、成果件数、CPAを確認する」と書きます。
コメントの言い切りや確信度に迷ったときは、広告レポートコメントの書き方の「事実」「要因候補」「次の行動」の分け方を参照してください。
施策履歴と広告主側の出来事を同じ時系列に置く
月次の合計値だけでは、いつ何が変わったか分かりません。日付、変更対象、変更内容、狙い、実施者、承認者を記録します。LP公開、価格改定、休業日、在庫、営業体制など広告主側の出来事も、確認済みの範囲で同じ表へ置きます。
| 日付 | 種別 | 内容 | 月次評価との関係 |
|---|---|---|---|
| 8月5日 | 広告運用 | 一般検索の予算配分を変更 | 変更前後の費用と成果を確認 |
| 8月12日 | LP | フォーム項目を変更 | 端末別CVRと離脱を確認 |
| 8月20日 | 事業 | セール終了 | 需要と問い合わせ品質を確認 |
関係がありそうでも、時系列だけで原因と断定しません。表の役割は、担当者が追加で調べる入口を作ることです。
Cotomuは入力済みテンプレートから草案を作る場面で使う
具体的には、KPI表と施策履歴を埋めた後、コメントと次月アクションを作る段階です。広告レポートのAI運用支援では、現在のスプレッドシートやLooker Studio、定例資料を起点に、月次コメント、要因候補、次月施策、レビュー観点の下書きを整理します。
担当者は、対象期間、指標定義、目標、当月・比較値、施策履歴、確認済みの顧客事情を渡します。AIがテンプレートの「事実」「要因候補」「確認事項」「次の行動」へ草案を置き、担当者が元データと照合します。マネージャーが優先順位と表現を確認し、既存の提出形式へ反映します。
空欄をAIの推測で埋めたり、完成資料を一クリックで生成することを保証したりするものではありません。テンプレートによって不足を見えるようにし、AIは確認可能な部品を作る役割に置きます。
テンプレートは、案件ごとの差を残して運用する
全案件を完全に同じ指標へそろえると、事業目的が消えます。共通欄は、対象、目的、主要KPI、事実、要因候補、施策履歴、次月アクション、確認事項までに留めます。業界固有の指標、商談、来店、在庫、LTVなどは案件別欄として追加します。
変更時には、列を増やした理由と適用案件を記録します。一人の要望で全案件のテンプレートを重くしないためです。三か月使われなかった欄は、削除か付録への移動を検討します。
原本と提出用のコピーも分けます。原本を案件ごとに直接書き換えると、翌月にどの列が標準だったか分からなくなるためです。原本には版番号、変更日、変更者、変更理由を残し、案件側には使用した版を記録します。途中で成果の定義や計測方法が変わった場合は、過去値を静かに置き換えず、変更日と比較できない期間を注記してください。担当交代時には、数字の転記方法だけでなく、どの空欄で誰へ確認するかまで引き継ぎます。
提出後の質問も改善材料です。毎回「この数字は何か」と聞かれるなら定義を追加し、「来月は何を決めるのか」と聞かれるなら判断事項を一ページ目へ上げます。テンプレートは、質問が減る形へ育てます。
レポート以外の定例会、承認、権限まで同時に見直すなら、広告代理店のAI活用・DX入門から対象業務を絞れます。
この七行を、直近の月次資料で試す
直近の月次資料を一つ選び、対象、目的、総合評価、主な変化、要因候補、次月重点、判断事項の七行を別シートへ作ります。元資料を見ながら、確認済みの内容だけを埋めてください。
埋まらない欄は、不要と決めつけず、誰へ何を確認するかを書きます。三分で説明できる順に並べ、担当外の人へ読んでもらいます。詳細ページを増やさず、一ページ目の判断材料をそろえることが、月次広告レポートのテンプレート改善につながります。
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